アロママッサージ■アロマの楽しみ方~アロママッサージ■アロマテラピーといえば、ブレンドオイルを用いて行う「アロママッサージ」 精油の芳香成分を直接皮膚から吸収させる、もっとも効果的な方法です。 精油を植物油(キャリアオイル)で薄めてから手にとり、 肌をマッサージしながら塗っていきます。 皮膚だけでなく鼻からも成分を取り込むことができ、高い効果を期待できます。 1、マッサージオイルを作るときの注意点 ・精油の希釈濃度を1~3%にする 日本アロマテラピー協会ではトリートメントの希釈濃度を1%以下の目安で考えています。 マッサージオイルを家庭で使う場合は、精油の希釈濃度を1~3%にします。 できれば1%以下がよいと思います。 両手両足のマッサージをするときに必要なキャリアオイルは約10ML。 10MLのキャリアオイルを使って1%、2%、3%濃度のマッサージオイルを 作るときに必要な分量を知っておくと便利ですよ♪ →1%濃度のマッサージオイル 10MLのキャリアオイル+精油2滴 →2%濃度のマッサージオイル 10MLのキャリアオイル+精油4滴 →3%濃度のマッサージオイル 10MLのキャリアオイル+精油6滴 ※精油1滴は0.05MLとします。これは覚えておくと便利! ・柑橘系の精油を使ったマッサージオイルは保存できない 柑橘系の精油は劣化が早いため、保存せず1回で使い切りましょう。 (レモン、グレープフルーツ、スイートオレンジ、ベルガモット、マンダリン) 2、マッサージオイルの作り方(1%濃度10MLの場合) その1:キャリアオイル10MLに精油2滴を加え、ガラス棒でよく混ぜる。 ※ブレンドする場合は1種類ずつ精油を加えるごとによく混ぜる。 その2:遮光瓶に移して、冷暗所に保管。3~4週間以内に使い切ります。 3、オイルマッサージの効用(もうちょっと詳しく) 最初にも効用を述べましたがもうちょっと詳しくまとめておきます。 その1:心への作用 興奮状態、落ち込んでいる人にマッサージを行うと落ち着きを取り戻します。 皮膚は脳の神経の終末でもあるため、皮膚に感触刺激を与えることで 心の状態にアプローチすることができるのです。 このことは香りが心に働きかけ、結果として心に反応が表れるのと反対で 「触れる」好意が体に働きかけ、結果として心に反応が表れた例といえます。 マッサージより初歩の「タッチ」という行為自体に人を癒す力があるのです。 (例)抑うつが激しい人にネロリでマッサージを行う →ネロリの高揚作用 その2:血液、血管への作用 ストレスにより心身が緊張し、血管が収縮すると体の隅々に血液が滞ります。 このような時にマッサージを行うと、タッチによって緊張がゆるみ、緊張がゆるみ 血管が広がり血液循環が回復します。 その結果、体の隅々まで新鮮な酸素と栄養分が運ばれ、新陳代謝が高まります。 また物理的な刺激によって血管壁が丈夫になり、その1・2の効果が相まって 高血圧や動脈硬化、虚血性心疾患の予防になります。 (例)心身の緊張が強い人にラベンダーでマッサージを行う →ラベンダーの鎮痙作用 その3:リンパ液、リンパ管への作用 体の老廃物や痛み物質を回収するリンパ液は体の中の下水道です。 リンパの流れが滞ると痛みやむくみとなって表れます。 マッサージによってこれらを物理的に押し戻してリンパ節へ送り込み 静脈に回収させることが出来ます。 また、リンパ系は免疫を司るシステムでもあります。 (例)パソコン操作による手首の痛みにジュニパーでマッサージを行う →ジュニパーの鎮痛、利尿作用 その4:筋肉・関節への作用 筋肉は、適度な刺激を与えることで強化できます。 また、運動の結果生じた乳酸などの疲労物質や痛み物質を早く除去できます。 関節についても可動域が拡大し、関節炎や外傷の予防になります。 (例)筋肉痛にローズマリーでマッサージを行う。 →ローズマリーの血液循環促進作用 その5:消化器系への作用 消火器の動きが滞っているときに、適度なマッサージを行うことで 胃腸のぜん動運動を高めたり、消化液の分泌を促し、消化器の機能を調節することができます。 (例)食べ過ぎ、膨満感にペパーミントでマッサージを行う。 →ペパーミントの消化器系機能調節作用 その6:免疫系への作用 マッサージによる皮膚への快い刺激が精神神経免疫学的に免疫能を高めます。 皮膚に触れることで直接、および間接的に免疫系に信号を送ることができるのです。 (例)インフルエンザ予防にティートリーでマッサージを行う。 →ティートリーの免疫腑活作用 |